私達が普段生活している中で、のれんはあまり馴染みがない人が多いかもしれません。
しかし、飲食店や旅館など、日本風の店や建物の入り口にはひっそりと、
そして確かに私達のことを見つめ続けています。
私達はそこをくぐることによって、日本の情緒を感じたり、古き良き日本へ誘われていくのです。
このような役目を果たしてくれるのれんですから、やはり生地にはこだわりたいですよね。
一体どのような素材がどのように使われているのでしょうか。
のれんの生地は、大きく分けて綿生地・麻生地・化繊生地の三種類に分けられます。
綿生地・麻生地は天然の素材、化繊生地は人工の繊維を用いています。
そのため、のれんの染色方法がそれぞれ異なり、天然のものは染め抜きや手描き、
シルクスクリーンなどの手法で文字や絵を入れ、化繊生地はインクジェットなどの手法で印刷します。
そのため天然の生地では独特の風合いが、化繊生地では綺麗なグラデーションなどの模様ができることが特徴です。
ここからは、それぞれの生地の中でも有名な生地について紹介します。
まず綿生地です。
この生地は全体を通して耐久性に優れていることが多いです。
薄手で柔らかく、耐久性のあるブロード(ポプリン)は白衣などにも利用されています。
また、帆布は厚手で丈夫なため、キャンパス地のエコバッグなどにも使用されています。
次に麻生地ですが、本麻、白麻、キビラ麻などがありますが、
どれも独特の手触りや風合い、透け感があるのが特徴です。
最後に、化繊生地ですが、主にポリエステルから成る生地が多く、
綿生地や麻生地に似せたポリエステル~、という生地が多いため、
天然ものよりもコスト削減ができます。
また、化繊生地では防火機能を備えたのれんも作成することができるのが特徴です。
のれんには様々な素材があることがお分かりになったかと思います。
どのような場所にどのように使用したいかによって、また、どれだけの予算で
どのような特徴が最も適しているかを判断し、よい素材を選択できるよう願っています。
綿帆布・ポプリン・ターポリン・麻風スラブ・テトロントロピカル・スラブ・エステル天竺
情緒と感情は一見すると同じ意味を持つように思われますが、精神医学的には大きな違いがあります。
まず感情とは、意識内容のうちもっとも主観的な側面で喜び・悲しみ・怒り・驚き・嫌悪などがあてはまります。
外からの刺激によって無意識のうちに生じる価値観とも言え、この感情は人間のみが抱く気持ちと言い表すことができます。
情緒の場合は「物事に触れて起こる様々な感慨」の意味であり、何かしらを体験して身に染みて感じている気持ちという事が出来ます。
この気持ちは一時的なものであり、その人個人に元から備わっている感情表現や性格に左右される気持ちではなく瞬間的に起きた
大きな気持ちのブレと表せます。
情緒を類義語であらわすと、興趣・情味・情趣であり、どれも普段経験している事柄とは違うことを見たり聞いたりしたときに
心が揺れ動く様のことを指します。
感情というものは精神医学の見解では心と同義語であるため、顔などの表情にあらわれることがなく内に秘められた気持ちの事を
指しています。
情緒は感情として受け止めた気持ちを表情や仕草・言葉にして外に知らせたい気持ちのあらわれとして他者に擬人法や叙事詩を
用いて伝える手段になるものといえます。